2017年11/23-11/26で岩手久慈市の山根町で合宿を行いました。
山根町は、今の4年の先輩が地元の人と1から関係を築いたことで、活動ができるようになった地域です。初めて訪れたときは、話も聞いてもらえなかったらしいのですが、今回挨拶に同行させてもらうと、そんな過去があったとは思えないほど温かく迎えていただきました。地元の人との信頼関係は、欠いてはいけないなとしみじみ思いました。
さて、今回の活動は、新洞の探索・発見済み洞窟のGPSデータ取得、状態確認が主となりました。
山根町は、「安家石灰岩」と呼ばれる『安家洞(国内最長)』『龍泉洞(観光洞としても有名)』『内巻木洞(国内5位の長さ)』と同じ石灰岩が分布しています。
要するに洞窟ができやすい地質であるということです。
先輩が資料収集やヒアリングを行って作った洞窟リストを見ると、まあ、あるわあるわ。しかしリストの全てが昔のままの状態であるわけではなく…。工事で洞窟自体が消失してしまったり、水の流入する洞窟は行くたびに形を変えていたり、洞窟が変化していることはザラみたいです。そのため、洞窟の状態を確認して、過去の測図と実際とが異なる場合は、再測量します。
今回は、その状態確認をして次回測量という計画です。
私が入洞したのは、「おっかない沢の穴」「得部洞」「新失せ水洞」でした。「得部洞」が最強に楽しい洞窟だったので、軽くその感想書いて終わろうと思います。
得部洞の魅力は、まず、洞口入ってすぐの3mチムニーです。
入ってくと早々に壁にぶつかって、え行き止まり?と瞬間拍子抜けですが、ところがどっこいなんと続いてるんですね。3m上に。前日に先輩が下見してたので脚立を担いで来てたのですが、長さが、足り、ません、でした。
むしろ登りたかったのでラッキー!
手場が下の方ほとんどなかったのでチムニーで登りました。(※チムニー:背中で三点支持して移動する方式)足場に辿り着けそうで、だがしかし、足のリーチが足りない。まあでも最終的にいーい感じの手場を発見して到達できました。登った人しかわからないと思いますが、達成感・爽快感・高所感すべてにおいて、公園の木登りを凌駕します。ああまた登りたい。
到達した先も、ちょうど私が収まるくらいの狭窄部になっていて、このフィット感…筆舌に尽くしがたい。
狭窄部を抜けると、道は二手に分かれます。なんと。なんと、立体交差。エモすぎ。上ルート、下ルートがありますが、当然上を先に通りました。煙なので。
正直この先は、印象が薄いです。確かヘアピンカーブがあった気がします。
最奥は、土砂で詰まってました。帰ります。帰りもチムニーだ!やっほう!と思っていたら、帰りはハードでした。そもそもリーチがないので、チムニー下手なんですよね。行きはよいよい、でした。手足の長い皆様は楽に降りられるかと思います。とはいえ、行きの楽しさは何物にも代え難いのでまた行きたいです。
以上得部洞の紹介でした。
ところでこれだけ語りましたが、実は総延長は長くないので、大洞窟が好きな方には物足りないと思います。完全に私の好みです。
おしまい
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