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大谷採石場


 10月22日、その日はあいにくの雨でさらに気温がかなり低かった。和泉校舎の校門で待ち合わせだったが、ぬれるのを避けるためにメディア棟の中で待ち合わせした。堕天使氏とちさと氏は先にレンタカーを借りに行き、勝負師氏とミク氏と私がそこで合流した。この三人で予約していた二台目の車を借り、その間に先発組は後から到着した一年二人を乗せ出発した。

 一番早いワイパーの許容量を超えた豪雨で、視界はアウトしていた。今回私が乗った車では、保険の関係から、勝負師氏が一日運転してくれたが、彼は久しぶりの運転だったらしく、このアウトした視界で首都高を走るのに不安を覚えていた

 この日は即位正殿の儀が行われるため、休みになっていた。その為、一部区間では規制が行われていたそうだが、幸いその規制には引っかかること無く、天気のためか儀式のためか、道路は明らかに空いていた。我々は、途中にある佐野パーキングエリアで休憩を取り、そこで、先発組とスケジュール調整をした。私は栃木名物、パックに入ったレモン牛乳を購入して車内で飲んだ。レモン牛乳はかなり甘くて飲みやすかった。雨は正午に近づくにつれ止んできた。

 私は常々思うのだが、餃子というのは完全食である。野菜と肉が炭水化物である皮に包まれているため、一度に全方位的に栄養が偏ることなくとれる。しかも簡単に。日本の焼き餃子は中国の餃子(茹で)が伝わり独自な進化を遂げた物だが、餃子というのは、全世界で別々のルーツをもって食べられてきた。ロシアではピロシキ、トルコではマントゥ、ブラジルではパステル、ネパールではモモがそれにあたる。やはり、人間の遺伝子が本能的に作らせてきたのだろう。ここまで形状や作り方が似ている料理が同時多発的に発生することは希である。餃子は神が与えた料理なのかもしれない。これは言い過ぎですね。餃子の強みはまだある、お酒にあうのだ。餃子はビールと食べると最高だ。

本題に戻ろう、一三時に我々は駐車場に到着した。そしてドンキの地下にある、「来らっせ」という餃子のフードコートへ行った。そこは、餃子の有名店舗が四つ入っているフードコートで、ひとりひとり別々のお店で注文して、いろいろな種類の餃子を食べ比べた。私はみんみんの焼き餃子が一番おいしいと思ったが、他の餃子もかなりおいしかった。七人でそれぞれ1000円くらい買っていたので机の上が餃子天国かという量のお皿であふれていた。私は餃子とご飯は一緒に食べない、既に皮で包まれており、炭水化物を摂取する必要がないからだ。しかし、ミク氏はご飯を追加注文して平然と餃子と食べていた。

この後、大谷採石場へ行った。大谷採石場はかなり広かったが秋芳洞になれている我々にとっては、そこそこの広さだな、といった具合だった。だが、あの広さを人間の手だけで掘り出したという事は本当にすごいと思う。これは私個人の感想なのだが、入って十分で飽きた。自然が作り出す洞窟は一つとして同じ形状が無いから、飽きることはないのだが、人工的だと、その形状は四角く統一的で、退屈だ。一度は見るべき絶景であることは間違いないので是非行ったことの無い諸君は見に行くといいだろう。

帰りは特に記すべき事は起こらなかったので、これにて私の個人的観点から見たレポは終わりにする。あと、追記として一年女子二人が謎のやる気を発揮して、行きの佐野サービスエリアで餃子のキャラクターのストラップをおそろいで購入し、即座に鞄につけていた事を記しておきたい。最後に豆知識として、翔んで埼玉で大谷採石場が使用されていたのだが、劇中では未開の地グンマ―として使われていた、栃木なのか群馬なのかはっきりして欲しいものだ。



✿管理人からの一言✿

  大物感がすごい(笑)普段洞窟に入っているからこその視点というものがあるのですね。人工的に作った地の穴と、自然にできた穴を比べることができるのもまた地底研究部の魅力。機会があれば、ぜひこの目で見てみたいですね!


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