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秋吉台竪穴合宿

更新日:2019年2月3日

山口県の秋吉台に11月23日~25日の3日間、竪穴強化合宿へ行ってまいりました。

1日目 Tさん

 初日は帰り水の竪穴へ行った。 交通機関の遅れにより活動開始は遅れることとなった。宿所到着後、地底研の大先輩である、sさんが、地底研が秋吉に来るのならば、とお忙しい中会いに来てくださった。sさんの車に乗せていただき、かつての地底研の活動について様々教えていただいた。

 帰り水の竪穴へ到着し、先輩方の準備中、sさんがロープのしまい方を教えてくださった。単純なようで、すぐ縒れてしまい上手くはできなかった。ロープが縒れているとテンションがかかった時、ロープに負荷がかかり、昇降しづらくもなる。修得しなくてはならないと感じた。準備が終わり、順に降下していった。

 帰り水は30m下ったあと、テラスがあり、その後さらに80m落ち込んだ構造をしている。SRT未経験者が多かったため本活動では30mピッチのみの昇降となった。

 私はここまで長い距離を昇降したことがなく、ほぼ初めての経験であった。練習よりロープは重く、シンプルを用いているにもかかわらず、摩擦が大きくロープは滑らなかった。登りは練習時とさほど変わらなかったが、距離が長いだけに疲労は比べものにならなかった。予定より早く全員の昇降が終わり。一部が2周目に入った。


活動は無事終了した。




2日目 Tくん

 偽鷹ヶ穴に行った。目印の看板が見つからず、あたりをウロウロ。つなぎ姿な上にSRT装備を付けているので相当怪しいはずだが、どうやら慣れているらしく、どこに入るの?、など気さくに声をかけてくれる。見つからないので、結局案内してもらった。ありがとうございました。


 リギングを学びたかったので手伝った。理論は大体わかったけど、やってみろと言われたら怖い。まだまだ勉強だな。

 リギングが終わり、いざ入洞。50mくらい降下するらしい。ドキドキした。登るときは大変なんだろうな、などと思いながら降りていく。全員が到着したので装備を脱いで巡検。「お化けフローストーン」を見た。でかかった。

 とある同期がトイレに行きたいと言う。まだ技術に不安が残るので、自分が最初に登った。結構やばいというので、必死に登り、10分ほどで地上に出た。他人のトイレのためにタイムアタックのように急ぐのは二回目だ。前回は横穴だったが、同様に非常に速かった。汗だくになりながら、下に向かって到着を告げる。同期が登ってくるのだが、急いでいるために非常に荒っぽい。無事に地上につくと、トイレに向かって走り去っていった。バシバシと草を薙ぐ音がした。何事かと思って音のする方向を見ると、嬉しそうに枝を持った同期が見えた。そして、俺のところに来ると、さっきのお礼を言って綺麗に色づいたモミジの葉をくれた。さっぱり意味が分からなかったが、とりあえずヘルメットに付けておいた。

 その後、二人が登ってきた。時間があるのでもう一度降りて練習をすることになった。自分はずっと待機していたので寒くて死にそうだった。撤収は先輩がやってくださった。自分は前日に初めてやったのだが、登りにくくてイライラした。こんな長距離の撤収をしてくれた先輩に感謝。

 今回の合宿でSRTを沢山やれてとても嬉しかったし楽しかった。でも、ハンドライトを失くしてしまった。二日目に失くしたので偽鷹ヶ穴にあるはずだ。どうか誰か回収して僕に返してほしいな・・・。

 夜は先輩が『やがて君になる』という百合漫画を布教してきたので、仕方なく読んでやった。観る分にはまあまあ面白かったが、ストーリーが雑で没頭してしまうということはなかった。


3日目 Kさん

 3日目は、岩永台P1へ行きました。岩永台P1へ向かう道は、視界が開けていて、緑の草原が美しかったです。あと、印象的だったのは大きい黒い牛がいたことです。地主の方への挨拶を済ませ、目的地へ。昨日、一昨日は草木や、森の中に穴が紛れていて場所が見つけにくい印象がありましたが、岩永台P1は草原の中にポツンと小さな森があってすぐに見つけることができました。

 到着後、降りるための準備を始めました(先輩方が)。今日はきちんと見て勉強せねばと思っていたのに、少し目を離したすきに準備が進んでしまっていた。流石行動が速い!早々に諦める。でも、なにも覚えないのはもったいないので、M先輩にモヤイというロープの結び方を教えてもらった。ロープは少し結び方が違うだけで完成しなかったりして面白い!と思いました。ダブルフィッシャーマンも教えてほしいと言ったら、“ほかの人に聞いてね”と微笑まれた。ここ数日M先輩には迷惑をかけているのでおとなしく従うことにした。先輩の笑顔を崩してはいけない…。 S先輩がリギングという最初に洞窟に入って、ロープを設置するという、ものすごく怖そうな挑戦をしていたが、私はまずリギングをしていることに気づかなかったので、“なんで、S先輩いないのだろう”と思っていました。知らぬ場所で頑張るって素敵ですね。はい。

 設置も完了し、ついに穴へ降りることに。今回はディビエーションというテクニックを用いて降りるということで、ドキドキしていました…いや、ドキドキしていると思っていたのですが、3日目で疲れていたのか(7時間くらい寝ていたはずなのですが)あまり多くのことを考えられる脳じゃなかったようでした。その結果、ディビエーションを間違えてしまいました。そして、優しいM先輩の笑顔を曇らせてしまった…というか、怒らせてしまいました。越中島という離れた土地から、毎週SRTを教えに来て下さった恩師を怒らせてしまって、私はメンタルゲージが3分の1まで下がりました。M先輩、本当にごめんなさい。

 そんなことがありつつも、何とか穴の下まで降りることができました。私は、この降りる瞬間がとても好きです。なので、高さに比例してテンションも高くなります。今回は45メートルくらいだったのでとても楽しくルンルンでした。降りながら上を見てみると、太陽の光が差し込んできて、きらきらときれいでした。でも、降りている途中に下で待機していた先輩からロープに負担をかけないように一定のスピードで降りてこいと言われてしまい、まったり降りちゃいかんのだなあと思いました。練習の時に、“ロープにテンションをかけながら降りろ”と言われた記憶があったので、一定のスピードでかつロープにテンションをかけるってどうすればいいの?という疑問が生まれました。


 穴の下は、カエルが沢山いました。大きいものから小さいものまで。やせほそってしまったカエルを見ると心が痛みました。なので、Tくんの防水バックに詰め込んで地上へ返してもらうことにしました。1匹2匹…4匹(カエル×3+トカゲ?×1)を詰め込んで、地上へ向かうTくんは、とても輝いて見えた。いい子や。

続いて、私も地上へ帰還することになった。だが、合宿3日目ということもあり足が重い。だから、たくさん休みました。今日は無理をしないことにしていたからよいでしょう。休みつつ洞壁を観察すると、洞窟洞窟していなかったためか、苔が沢山生えていて、不思議なにおいがしました。あと、黒っぽい壁に苔が生えているのは良いコントラストでよきかなという塩梅でした。

 やっとこさ上がり地上付近。ここが一番厄介でした。土で滑るし、少し傾斜があるので上りにくかったり、口に土が入って、悲しい気持ちになったりと。ですが、気持ちを切り替えて傾斜を乗り越え地上に到着しました。やったあ!しかし背中にカイロを二つ貼っていたためあつい。なんでカイロ貼っちゃたんだろう。

 全員が地上へ帰還して、お昼ご飯。スモークチキンがそこにはいた。一人一チキン食べることでチキンは報われる。私は、半分しか食べることができませんでしたが、救世主が現れました。そう、われらが幹事長Tくんです。彼はカエルだけでなく、私も救ってくれた。この御恩は一生忘れることはないでしょう。

 ごはんが終わると2回目の竪穴チャレンジを行うことに。私は、まだ自分の番じゃないな!と思い、寝てしまいました。暖かい日差しの中、ふかふかとした落ち葉の上で寝るのはそりゃもう素晴らしかったです。その後、自分の番になり昇降訓練を行い活動終了! S先輩を送り出し、M先輩とTくんと夜ご飯へ向かった。M先輩は唐揚げ定食、Tくんはラーメン焼き飯定食、私はマーボー豆腐丼を頼みました。(M先輩は、この三日間食した肉は鶏肉だけだ。なぜ、また鶏肉を頼んだのだろう?)しかし、私はまたもや完食することが出来ず、T君に食べてもらいました。Tくん、ありがとう。今後は、よく考えてから注文せねばと思いました。そして、M先輩がご飯をおごってくださった!!!!(書いて大丈夫だったのかな?)感動の嵐、感謝感激でした。あんな迷惑をかけた後輩に優しくしてくれるなんて…。私は、今後何があってもM先輩をあがめて生きることに決めました。そして、次の岩手の合宿では、タックル持ち選手になることに決めました。

  夜行バスでは、トイレ休憩が何回もあったのに、座席に吸い寄せられて立ち上がることができなかった。きっと今回の合宿は大変やったんやなあ。


****

 合宿で、S先輩からある作品のアニメと漫画を布教されました。車でその作品のアニメを見ているとき、先輩方は発狂しながらヘドバンしていました。とても面白かったです。そして次の週のmtgで漫画を渡されました。愛ってすごい!と、強く思いました。

以下、感想文となります。合宿とは何も関係ありません。

やが君を読んで

 なぜ、感想文が始まったのだろうかと思う人が大半だと思われるが、私だってなんで書いているか分からないです。しいて言うなら、S先輩に書けと言われたから書いているのです。 やが君とは、「やがて君になる」の略称で、 「誰のことも特別に思えない少女と、自分自身のことが嫌いなために他人からの行為を受け入れられない少女の2人を軸とした百合漫画である。」(wikipediaより引用)

らしいです。ちなみに、この2人の少女は、一人目が小糸侑、二人目が七海燈子という名前になっています。Wikipediaには最新刊までのネタバレ?あらすじが書かれているので詳細を知りたい方は調べてみてください。

 この作品は3巻までは比較的平坦なストリー展開、4巻で急にエネルギー投下!!という流れになっていると思いました。4巻を読み終わるとおなかから熱いものがこみ上げてきます。4巻から6巻までは瞬きする間も惜しい展開です。ですが、6巻で主要人物の一人である、七海先輩の心境が大きく変化し、2人の少女の関係性が変化していきます。ここがまた何とも言えないというか、どうなるのかな?と考えさせられるシーンになっています。とても面白いので、3巻までで止まっている方は是非4巻を。まだ読んでいないよって方はamazon primeで配信されていたような気がするのでぜひ! これだけ書いたのでS先輩も満足してくれるでしょう。あと、私は七海先輩の私服が大人っぽくて好きです。次の合宿で、また発狂ヘドバンしてほしいな。

 おしまい。

↑先輩から布教をされる後輩の写真(強制)



番外編 S先輩

 新生 point zero 「ドリーネと竪穴」今回のSRT合宿、実は初めてのリギングであった。と言っても今まで何度もリギングする先輩の姿を見てきており、理論も学んでいたがとても緊張していた。リギングする人が一番はじめに降りて行くので自分の命は自分にかかっている。当然不安や恐怖がある。しかしその不安そしてそこから生まれる緊張感こそが竪穴において重要だと思う。

 SRTを後輩に教えていて一番不安になるのは彼らが高さに恐怖を感じていない時である。適度な恐怖や緊張感こそが、より慎重で安全な活動につながっている。ハーネスを装着しているからといって安心しきっている人ほど危険なのである。某氏が屋上でタイタニックごっこをしていたのを僕は絶対忘れない。

 今回の合宿において、事前に訓練していた場所は高さ3,4mのボルタリングウォールで下にはマットが敷いてあった。彼らが緊張感を持って訓練していたかと聞かれたらyesとは答えないだろう。そして合宿に連れて行くことにとても不安があった。(こんなことブログに書いていいんですか?)そんな理由もあってかリギングは基本まっすぐ降りるだけのオーバーハングがほとんどになった。そのおかげか彼らの努力の成果か活動はほとんど危なげなく終了した。ちなみにリギングは上手くいき自信になった。

 訓練といえば私はこの不安しかない後輩達を少しでもまともにするため往復680円の交通費を払いながら週三ほどで教鞭をとった。金をかけて教えに行っても大して上達せず、おまけに課題をやる時間がないので夜更かしする。翌日授業で爆睡してまた放課後は訓練。そんなこんなで合宿の4日前に完全に風邪をひいてしまった。しかしその週も少しでも後輩を上達させなければこっちが不安でならないので訓練をしに行ったのである。つまり何が言いたいかというと風邪を引いたせいでジャンチキ完食できませんでした。これで1勝2敗である。

 ちきんといえばおーびーからたくさんのさしいれをもらいました。とてもおいしかったです。穴の底にいる後輩にチキンデリバリーし、そそくさと洞口まで登っていると嬉しさのあまり悲鳴をあげていた。喜んでもらえてよかった。

 今回の合宿は全て竪穴であり、短期遠征だったので普段の合宿とは色々と異なっていた。まず洞内をほとんど探検しなかったので探検欲はそこまで満たされなかったように感じた。そもそも洞内にいた時間が短かったのある。まあ実践経験を積むのが目的なので仕方ない。次に活動が終わった風呂に入り外で飯を食って寝るだけ、これがどれだけ楽か。酒を飲まなかったことにより落ち着いて語り合うこともでき、趣味を分かり合えた。これがでかい。以上より合宿全体の満足度は高かった。

著 スーパーケイバーを目指す老害その1




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