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第11次 山根調査合宿

更新日:2019年2月8日

 12月29日~1月4日まで岩手県の山根で合宿を行いました。


Kさん

 私は、12月30日から1月1日まで活動に参加しました。

12月29日

 夜に宿舎に到着。確か7時ごろだったのに、ご飯ができていない。どして?なして?と宿舎を見回すと後輩君が『買い出し班がまだ帰ってきてないんです…』と。寒いなか移動してきたので悲しみが深い。でも、今日はLさんが本場のカレーを作ってくれるらしいので我慢!!待ちに待ったご飯は最高においしかった。本場のカレー屋さんで食べたカレーを上回る美味しさでみんな黙々と食べていました。ご飯を食べ終わると、次の日の活動場所、活動班を幹事長Tくんが指示だしし始めました。いつ呼ばれるのかな?とそわそわしていると、何と呼ばれなかった。阪大のKさんが口をあけながら私を見てきました。私も見つめ返してテレパシーを送る。“私、呼ばれてないっすよね!!??”Kさんは、まるで私の心を読んだかのように口をあけながら頭を前後にぶんぶん。私、怒らせるようなことしたのかな…。そんなことを思いながらなにも言えずに眠りにつきました。明日、大丈夫かな…。


↑Lさんの本場のカレー


12月30日

 朝、阪大のKさんとBさんを見送って、朝ご飯を食べました。「今日、私はどこで活動すればええんやろ…」と不安を抱えつつ。ご飯を食べ終わり、「そろそろ聞かんと」と思い、T君に聞いてみると「あっれぇ?Kの名前書かれてないね」と言われた。そして、「じゃあ、新失せね。いや、やっぱりいらないや。山狩りね。」と言われた。心がしにそうでした。悲しみのあまり、ひだり頬に一筋の涙が流れているかのような感覚を覚えました。(幻覚でした。)そんなことがありつつ、結局、新失せに向かうことになりました。

 活動メンバーは、幹事長Tくん、自称スーパーケイバ―S先輩、勝負師Yくん、マジ天使Yくん(以降、Yくん)、そして私。濃いいなあ。半分に分かれて活動開始。Tくんと勝負師Yくんと行動を共にした。今までで一番ゆっくりなペースで洞内の生成物を観察しつつ、お勉強をして満足!途中で、S先輩とYくんと遭遇。相変わらず、Yくんは天使だった。勝負師YくんとYくんが交代することに。そして、別の洞窟につながりそうな場所があるらしいので3人で来た道を戻り、ディギング開始!ひたすら土をほり、どける。座りながらの作業は意外と疲れました。掘っていると奥から冷たい風が吹いてきて、寒いけどワクワクしました。どのくらいでつながるのかな?今回つながるかな??そんなことを思っていましたが、掘ってて気がつきました。“これ、終わらんな”気づいてはいけなかった。穴を広げて活動終了!!3人で洞窟から出洞!!外は雪で地面が覆われていて、真っ白!!ふわふわな雪は綺麗だなあと、一瞬感動したのち、寒さでそんなこと感じなくなりました。なにより、トイレに行きたい気持ちが強すぎて、それどころじゃありませんでした。人間として大切なものを一つ失って今日の活動の締めとする。



 お風呂に入って、体はぽかぽか。おうちに帰ると買い出しに行くという話を聞き便乗!!今までの合宿で買い出しに行ったことはなかったので、本当にうれしい♪移動中、明日の班割が出た。私の名前はなかった。後に分かることだが、Tくんはシンプルに忘れていたらしい。悲しい。切り替えて、お買い物!たくさんの白菜を買って、帰宅!今日の晩御飯は、幹事長様が作ってくださった!初めて食べる鍋で、自分で塩をかけて調整するのがイギリスっぽいなと思ったら、中国の料理らしい。そういえば、鍋だもんな(笑)あったかいし、出汁がきいていておいしかった!しめのうどんも良き!日本の味がした。


               ↑鍋を作る幹事長様

 

 就寝したのち1時間で目が覚めると、うれしそうなS先輩の姿有り。どうやら、先輩の大好きな『やがて君になる』の布教に成功したようでした。Yくんは全巻読むまで寝させてもらえないという。少し話したのち、「ねなきゃ…」と思ったのですが、寝ようとするとS先輩から「明日の米、炊いた?」と聞かれた。そういえば、炊いてないなと素直に思い、起きましたが、今考えると、気が付いた先輩が炊けばよかったのでは??と思いました。勝負師Yくんと一緒に炊く準備をしていると、S先輩がやってきた。そして、「拝み洗いしてやるよwww」と言われた。お願いすると米を洗いながら、まき散らしていた。すると、たいそう喜んで「たのしいww」と一言。元気なのはいいことですね。「明日、朝ご飯の準備手伝ってやるよ°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」とS先輩は一言いい眠りについた。次の日、先輩は起きなかった。


12月31日

 新失せ最奥へ出発!メンバーは、Tくん、初めて一緒に活動するK先輩、かわいいTちゃん(以降Sちゃん)。特に問題もなくどんどん進む。途中、お昼ご飯で休憩。お昼ご飯のおにぎりをあけるとなぜか黒い点々がありました。よく見ると土。新失せはドロドロな洞窟なのでご飯を入れていたタックルの中までドロドロになっていた模様。気にしたら負けである。何事もなかったかのようにご飯を済ませ、出発。水没不可避な地点を超え、泥壁前。この泥壁が大変面白いのです!壁を水がつたり、泥で満ちているので壁の岩がはがれる。触ると、ふにゃふにゃしていておもしろい。るんるんして上る。なんやかんやで、最奥到着!!前来た時よりもかなり近く感じる。慣れてきたのかな?一番奥はきれいな水と、ストローで満ちていて相変わらず素敵な空間でした。写真に収めようとしましたが、地底研カメラの調子が悪すぎました。結局取れたかは謎。のほほんとしつつ、来た道を戻る。途中、第2の最奥へ寄り道をしつつ、どんどん戻る。そして、前日、ディギングした場所へ行き、続きの作業を開始!昨日掘り進めたこともあり、ひとつ奥の部屋に進めました。そして、Sちゃんが細身の体を生かして、さらに奥へ進み、詰まりました(笑)本当に詰まっていて、私はめちゃくちゃ面白かったです。自分がSちゃんの立場だったら絶対嫌ですけどね。でも、すごくトイレ行きたかったし他人の心配はできなかったのです。作業を終わりにして、出洞!外はめちゃくちゃ寒くてつらかったです。着替えて、いったん宿舎へ。移動中、K先輩の洞窟内での数々の名言を思い出しながらぼおっっとしていました。一番の名言は、やはり「人間も自然だから。」奥が深い。



 S先輩とM先輩に別れを告げ、年越しそばをたべ、紅白を聞き、大富豪をする。素晴らしくのほほんとしていて修学旅行気分。大富豪って面白い。12時を回り、「あけましておめでとー!」初詣をして、おやすみなさい。





1月1日

 今日も、私は活動メンバーに入っていなかった。これは、もはやいじめなのでは?そんな疑問を抱きながら、この合宿最後の活動、山狩りへ。

 メンバーは、Tくん、やさしさの化身A先輩、カレーLさん、Y君と私。前日の年越しで眠くて眠くてたまらない。山を登り、洞窟を見つけようと頑張ったけど、頭が眠い。足は動くのに、頭がぐらぐらする。今日は眠さとの戦いだ。負けんぞい!活動中、怪しい場所はたくさんあったのに、なぜかない。埋まってるのかな?山狩りでは洞窟を見つけることはできなかったけども、きれいな雪と触れ合えて楽しかった。



活動を終了しお風呂へ。お風呂のシャワーが冷たくて泣きたくなった。(実は前日からボイラーの故障があったらしく、ずっとシャワーが冷たかったのです。)でも、お風呂はあったかいので、一気に休まる。飴と鞭かな?

 おうちに帰り、ご飯。17時にご飯ってめちゃくちゃ早いなあ。毎日2時間ずつ速くなっていく。旅の締めに大富豪。私はラスト二回富豪でご満悦。幹事長TくんとSちゃんは大貧民パラダイス。うける(笑)

 帰宅時間が近くなり、A先輩に送ってもらいました。宿舎を出るときに、みんなが送ってくれて本当に帰りたくなくて、悲しいやらうれしいやら。送ってくれてありがとうございました。A先輩の車にSちゃんと乗りこみ、宿舎を後にする。(あと、Tくんも見送りで乗ってくれました)車では、ジブリメドレーが奏でられ、みんなで歌いました。駅につき、トイレに行くと、いい匂いがしてびっくりしました。久慈駅のトイレはおすすめです。A先輩とTくんに見送られ、岩手県にバイバイしました。

 今回の合宿は、なんだかいろいろなことがあったので全部書き記せませんでしたが、雪も見れて楽しかったです。新失せマスターまであと少し!!かも?


おわりーーーー(^^)



Hくん

 11月の山根合宿に引き続いての参加。しかし、今回は合宿前に旅行していた事もあり、あまり新洞探索の準備をしていない。時間が無かったという事にして気持ちを切り替えて合宿に臨む。

 実は合宿の1日前には岩手に着いていた。先輩の車に日程を合わせただけであるが、皆が来るのは明日(29日)である。そこで三陸鉄道を使って色々な町を散策していたが、自分の趣味を先にすると合宿気分は抜けてしまうものである。もっと鉄道に乗っていたい気分に浸ってしまった。

 さて、29日。皆が乗る車は事故渋滞で大幅に遅れてくると言うので、一人パソコンと時刻表を相手に睨めっこしていた。岩手の山奥で朝から時刻表を見ているのは、もはや変態である。作業が一段落したところで4人がやって来た。時刻表見て朝からハイになっている変態男と疲れた表情の見える4人組。この5人で今日は「新失せ水洞」に入るのである。

 昼過ぎに入洞し、およそ2カ月振りの洞窟を楽しむ。入洞時間が遅かったので最奥部までは進む事が出来なかったが、久しぶりにゆっくりと探検する事が出来た。

 2日目・3日目は山狩り(新洞探索)である。上にも書いたようにノープランで行ってしまった為、ほとんど成果は挙げられなかった。それでも、2つの新しい洞口を発見出来た。

 その新洞口を調査する事が4日目の活動である。川を渡った反対側の枯れ沢を登らないといけないのだが、長靴を持ってくるのを忘れてしまった。仕方ないので、運動靴で薄く張っている氷の上を何とか渡りきった。だいぶ亀裂が入って怖かったが。

 さて、枯れ沢を登る前に洞窟があるかもしれないと言うので、他のメンバーに探索してもらう。結局、岩の隙間であったようで洞窟は見つからなかった。枯れ沢を登り、さらに斜面を登り切った所に既知の洞窟は存在している。そして、その洞窟の裏手100mの所に昨日発見した新洞口が2つ開いている。

 何と言っても狭いので、シャベルで掘ったり、小柄な隊員に様子を見てきてもらったりしたが、土がかなり堆積しているので今のままでは進めないようであった。既知の洞窟と繋がりそうではあるので、これからの課題として今回は調査を断念する事にした。


 5日目は「新失せ水洞」と「失せ水洞」の繋がっているはずの支洞をディギングする。まず、「失せ水洞」に入洞したが、メンバーの3人とも初入洞なので探検から始める。11月の測量通りの洞窟であった。11月の測量班はきちんと仕事していたようである。感心しながら、奥へ進み急勾配の斜面を下りるとコウモリがびっしり。起こさないように気を付けながら目的の支洞に辿り着く。だが、よりにもよって体格の良い3人はそれ以上進む事が出来ない。自分も頭から入ると胸が引っ掛かり、足から入っても胸が詰まり・・・。ディギング以前の問題であるので諦めて出洞し、「新失せ水洞」側から改めて支洞へ向かった。

 途中で昼になったので、ゆっくり昼ご飯を食べながら休憩する。寝坊したおかげで朝ごはんのキムチ粥がラップにくるまれていた。食べにくく、味も濃い。水を持っていなかったのでなかなか辛かったが、本来の昼ご飯のおにぎりで誤魔化しながら食べ切った。快適な空間であったので40分ほど休憩してしまった。そろそろ活動再開しないと。

 という訳で、ディギングスタート。立膝になれる場所があるので、そこを拠点に大量の砂を掻き出す。入った時は狭かった支洞も自分が入れるくらいまで広がり、奥に突っ込んでみた。ところが、下り勾配の体も反転出来ないほど狭い場所であったようで、帰ってくる事が出来なくなった。後輩に引っ張ってもらい(情けない・・・)、何とか生還した。全体的にもっと砂の高さを下げないといけない事が分かったので、碌に休憩もせずせっせと掘り続ける。活動終了時間に合わせて作業を終了した時には、掘り下げたのが良く分かるくらいまでは進んでいた。

 本日の活動は大変有意義であった。これからもディギングしたいなと思うくらいには満足していた。

6日目は体がガチガチになっていたので、活動はパスしてゆっくり宿舎で過ごした。9時頃に起きると、自分の席には納豆3パック・卵4つ・ごはん2杯が置いてあった。いくら納豆・卵が好きと言っても流石にしんどいものである。だが、残すわけにはいかないので食べ切った。食べ終わってから、卵焼きを作れば良かったと思ったが後の祭りであった。

 前回に続いて一切測量はしていないが、地味な作業をコツコツやるのが性に合うようだ。山狩り(新洞探索)はひとまず中断して、次はディギングを黙々とやりたいと思う。両側から掘ったトンネルが繋がった時のような感動をいつか味わう事を夢見て。



Yくん

 今回は山根が初めてということで、はじめての体験も多かったです。洞窟には「新失せ水洞」しか行っていないですが、一つの洞窟をこんなに掘り下げることも少ないので貴重な体験でした。しかも、「新失せ水洞」には生成物も多くあり、解説してもらったことで勉強になりました。それにウサギコウモリという珍しいコウモリを見ることができて嬉しかったです。そして「新失せ水洞」は測量がメインだったのですが、とても良い経験で、今回の測量で結構学ばせていただいたので、あと何回か教えていただければ習得できるのではないかと思います。

 そして山狩りも今回の合宿で初めて行いました。山狩りは今回は見つけられなかったのですが、次回は見つけられるよう頑張りたいです。

 今回、はじめて係の仕事をいただきました。全うできていたか不安で至らない点もあったと思いますが、今回の反省を活かして次回の合宿に臨みたいと思います。山根合宿はとても寒かったですが、楽しく過ごすことができました。次の内間木も頑張りたいと思います。



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